ハープ部門高評

今年のハープ部門は小学生から大学・一般の部まで12名の方が本選に臨みました。

皆さんとても積極的に取り組んでいました。そしてそれぞれの年代により演奏に対する性格が出ていたように感じました。

小学生の皆さんは普段ご指導をくださる先生方の仰ることを守り、とても印象の良い演奏でした。

中学生の皆さんはハープを習った年数もそれなりに増えて、楽器に対する意識がはっきりと演奏に表れていました。

高校生の皆さんは作品に対しての意識を持ち始めたと感じることができました。レッスンで取り上げる曲も一気に難しくなると思います。へこたれてはいけません。今が踏ん張りどころです。

大学・一般の部の方々は皆さんそれなりにハープとの付き合いも長くなり、各自努力を重ねた部分もあると思います。私たち審査員には皆さんが直面する壁が見える一面もありました。ここで言う「壁」とは突き破り、崩すべき壁です。

本選終了後の審査会議で話題にあがったのは皆さんの音色、そして演奏によってステージや客席の空気が変わるほど皆さん一人ひとりの演奏に個性があることでした。
ミスの無い正確な演奏ならシンセサイザーやパソコンの方が無難です。
あなた方の演奏を聴くことを楽しみにしてくれる人々がある演奏家を目指してください。