本選会特別企画 演奏とお話

ソプラノ独唱 表現の可能性

本コンクール審査員による演奏です。本選会の両日とも、閉会式の前に演奏を行います。

結果発表の前にご鑑賞いただけます。お楽しみに。

曲目】
 シューベルト作曲 
「ヴィオラ(すみれ)」 作品123 D.786 
【出演】
   梅村 憲子 / ソプラノ独唱
   大宅さおり / ピアノ伴奏

演奏者の紹介

梅村憲子 ソプラノ

                                           ©TAKUMI JUN

東京芸術大学卒業後、ロータリー財団奨学生としてドイツ国立シュトゥットガルト音楽大学大学院へ留学。ドイツリートをK.リヒター、発声をB.アーベルとフースラーの直弟子であるT.リンデンバウムに学ぶ。在独中ドイツリート、合唱曲のソロ、オペラハイライトなど多数の演奏会に出演。東京藝術大学バッハ・カンタータアンサンブル、黎明期のバッハ・コレギウム・ジャパンに所属し小林道夫、鈴木雅明の両氏に長きに亘りバロックとそれ以前の音楽の薫陶を受ける。東京、大阪、神戸、大津、福井等で意欲的なプログラムによるリサイタルなどを開催。オペラではびわ湖ホール開館記念オペラ、マスネ『サンドリヨン』(妖精の女王)、メノッティ『電話』(ルーシー)など、シリアスからコミカルな役どころまでこなし、『福大オペラ ドン・ジョヴァンニ』のプロデュースなど、オペラ制作も行っている。ルネサンスからヒンデミット、ストラヴィンスキーなど20世紀の音楽までの幅広いレパートリーを持つ。邦人作品では『夕鶴』を7回上演、神戸波の会によるCDで山田耕筰その他を担当し「なおやかで女性らしい筋の通った演奏」(レコード芸術)と評された。近年は箏伴奏による日本歌曲の開拓と演奏も手掛けている。第九、メサイア、カンタータ等のソロ活動など合唱団との共演も多い。神戸松蔭女子学院大学非常勤講師、東北文化学園大学特任教授、福井大学教育学部准教授を経て'23年4月より福井大学教育学部特命教授。関西二期会、日本声楽発声学会、日本音楽表現学会、日本コダーイ協会各会員。

 

大宅さおり ピアノ

 

桐朋女子高等学校音楽科、桐朋学園大学音楽学部ピアノ専攻卒業。ブリュッセル王立音楽院(Koninklijk Conservatorium Brussel)修士課程を首席で修了。ピアノ、室内楽、現代音楽においてグランドディスティンクション賞を受賞。ベルギー政府給費留学生。その後同音楽院ピアノ科プロフェッサーアシスタントとして後進の指導にあたる。兄であるピアニスト大宅裕とのピアノデュオでは、2001年より活動を開始し、現在に至る。古典から現代までの作品を意欲的に取り組んでおり、レパートリーは80作品にのぼる。室内楽奏者およびオーケストラメンバーとして、Ensemble champ d'ActionEnsemble Musiques NouvellesPrometheus Ensemble(解散)、Royal Flanders Opera等で10年間ベルギーを拠点にヨーロッパで活動。

帰国後はソリスト、室内楽奏者として日本各地での音楽祭やコンサート、学校訪問アウトリーチなどで精力的な演奏活動を展開し、海外の音楽祭にも定期的に招聘されている。

これまでにソロCDSAORI OYA PLAYS BRAHMS」、「BEETHOVEN PIANO SONATAS」(サウンドアリアレコード)をリリース。

また、コンクール審査やアドバイスレッスンなどの他、日曜の朝にクラシック音楽を楽しむコンサートシリーズ企画「Sunday Morning Classic」の運営やプロデュースも手がける。平成27年度福井県文化奨励賞受賞。越のルビーアーティスト。

オフィシャルサイト<www.saorioya.net/>